1. 固定資産税評価額とは
不動産を購入する際に必ず確認すべき指標の一つが固定資産税評価額です。これは自治体が算定し、毎年4月頃に通知されます。評価額は市場価格の70%前後が目安とされ、土地や建物の税金計算の基準となります。
2. 税金への影響
例えば、評価額が3,000万円の土地を所有する場合、固定資産税は評価額の1.4%、つまり年間42万円が課税されます。都市計画税(最大0.3%)が加わると、合計で51万円となる可能性があります。この数字は長期保有コストを見積もる上で極めて重要です。
3. 実務での活用例
ある購入希望者が評価額2,200万円の木造アパートを検討しました。市場価格は3,200万円でしたが、評価額から計算すると年間の税負担は約30万円。家賃収入の想定が年間300万円だったため、保有コストに対して十分な利回りが確保できると判断され、購入に至りました。
まとめ
固定資産税評価額は、表面的な価格交渉だけでなく、保有中のコストを正確に把握するための基盤となります。購入前には必ず確認し、税負担と収益のバランスを考慮した判断を行うことが重要です。

